ただの日常、タダの呟き

誰にも活力を与えない脱力系ブログ


妹と。

お酒を
呑んでいたら。

時期的な
ものだろうか。

なぜか、
カタツムリの
話になった。

「気がついたら、いないよね」

ま、確かに
歩みは遅いが……。

ふと、
気がついたら
彼らはいない。

……と。

彼らについて
興味が湧いたので、
調べてみる。

基本的に
性別はなく
雄雌同体の生物らしい。

つまり
出会った奴らと
交わりさえすれば。

子孫を残すことが
可能な訳だ。

ましてや
1匹でも自家受精できる
優れたな種類のモノもいる。

確かに……。

あの速度なら、
出会いらしい、
出会いもないだろうし。

婚活なんて、
もっての他だ。

彼らは、
彼らなりに、
進化し生きている。

ほんと。

晩婚化、
出生率低下とか、
嘆いている。

人間様の世界と、
比較すると。

自分たちの
弱みを理解し。

何百年の進化を
生き抜いてきた
カタツムリは。

意外と賢く、
軟体の癖に図太い。


「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」


なぜか。

長崎平和公園
平和像の彫刻家の名言が。

頭に浮かぶ。

少しでもいいから、
賢く前にちょっとは
進みたいもんだ。

その歩みは遅くとも。





 

雨3

 

フラフラと、
歩いていたら…。

進行方向とは、
逆の横断歩道で。

お爺さんが。

ゆっくりと
杖を付きながら。

トボトボと
歩いている。

雨もザーザー
降っていたので。

なんとも
失礼ながら。

その歩みが、
カタツムリ
みたいで。

なぜか愛らしく、
想像して勝手に
ほくそ笑む。

淡い色した
紫とピンクの
紫陽花なんぞ
近くに咲いてたら。

さぞや
絵になるな~と、
思っていたら。

青信号が
非情にも
チカチカと
点滅しだした。

お爺さんは、
まだ半分も
渡りきっていない。

その光景を。

直接見ている
訳ではないが、
視界には入っている。

青信号が、
赤信号に
変わっても。

お爺さんの
ゴールは
マダマダ遠い。

進行方向の
青信号も
ソッチのけで。

気にしている
コッチもなぜか
ソワソワしてくる。

気がつくと。

連鎖的に
車の不快な
クラクションが
歩道の周囲に
響き渡る。

これはさすがに、
手を貸した方が
いいなと思った。

その瞬間。

金髪の鼻ピー、
革ジャンロッカー風の
若者二人が。

赤信号の
横断歩道に
サッと飛び出して。

お爺さんの
両手を引いていた。

もちろん雨の中、
彼らはびしょ濡れだ。

何分もかけて
セットしたであろう
髪型も崩れている。

その光景が、
なぜか美しく。

安堵はもちろん、


ヨノナカステタモンジャナイ。

そんなベタな
言葉が頭を過ぎる。

今朝勝手に
耳に入ってきた、
偽善政治家の
くだらないニュースとか。

一瞬で吹き飛ぶくらい。

気持ちのいい
雨の日の出来事でしたとさ。




 


宝くじを
毎年
買う大人。

実は、
自分の
父なのだが…。

駄目か~とか。
またか~とか。

数字を
照らし合わせながら、
ボヤいている。

毎年恒例なんですが。

ま~ボヤいている。

70手前の
オッサンが
ボヤいてる。

他人から見れば、
そこそこ良いラインの
人生を全うしたし。

来年どうなってるか、
なんて分からない
病気も患ってやがるのに。

まだまだ
夢は買うらしい。

馬鹿だな~とか、
クチでは言ってっても。

心の底では、
カッケーなーと
思ってることは。

絶対言わない。

死んでも、
やっぱ言わない。

ただ。

うん。

そういう男に、
やっぱり憧れる。


くそっ!
まだまだ高い
オヤジの背中。


 

 

 

 

環境や立場が
変わっても。

働くことに慣れる、と。
ふと、たまに気づく。

同じことの繰り返し。
同じ日々の繰り返し。

こんなこと
あと何年続ければいいのか。

何年も前と
同じ愚痴を言って。

自分のストレスの
捌け口を見つけて。

酒に酔っ払って、
言い過ぎたと自省する。

こんなこと
あと何年続ければいいのか。

とか。

言ってもまた繰り返す。

何が正しくて、
何が悪いのか。

淡々とこなしていけば、
それで全てオッケーなのか。

淡々と敵を作らず、
こなしていけば良しなのか。

とか。

言ってもまた、
同じことを繰り返す。

思考の方向性を
どこか違う所に
持っていけば…。

少しは楽なのか。

少しは楽しいのか。


息が詰まる。