ただの日常、タダの呟き

誰にも活力を与えない脱力系ブログ

参考書

 

紺色のサイズが
合っていない。


くたびれた
ブレザーを着た
高校生の男子が。

 

ボクの目の前で
参考書っぽいモノを
読んでいる…。

 

電車の真向かいの席だ。

 

なんとかⅡBってな、
いかにも参考書っぽい
モノを読んでいる……。

 

そーだ。

 

来年の今頃は、
センター試験か……。


まー彼の苦労は
共有はできないが、
他人事で大変だ。

 

試験の当日は、
よく雪が降る。

 

座席の足元から、
無神経に出る、
熱過ぎる程の温風とは裏腹に。

 

寒過ぎた季節を
自分の思い出と、
重ね合わせて懐古する。

 

「大学入る前に、風呂入れ」

 

よく言われたな、オカンの名言。

 

使い古した参考書も。

今や古本屋の
引き取り対象からも、
除外されるタダの紙きれ。


彼らも眠りから覚める日を、
待っているのだろうか…。


起こしてあげてもいいけど、
かけてあげる言葉が
やっぱ見つからない。


なんとも切ない。
なんとも世知辛い。

 

 

 

 

 

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