ひとちがい
突然。
見知らぬ
ヒトから
声を掛けられる。
駅で見かけて
気になったらしい。
高校の同級生と
勘違いしているらしい。
○○先生の
話題が出てくるが、
まったく付いていけない。
○○君の
話題も出てくるが、
これまた付いていけない。
こういう場合は
全然違います、と。
全否定するのは、
やっぱり心苦しいので。
数分でも
誰かと勘違をし、
懐かしさを感じ。
思い切って、
声をかけてくれた
相手の気持ちを考慮して。
とりあえず、
想い出を
壊さない程度に。
やんわり
軌道修正をしてあげる。
①よく似てるって言われます
②僕も先日同級生に
似た人がいまして
③でも声かけれませんでしたもんね
④いつか会えるといいですね
⑤その時はまた声をかけてあげてください
⑥ステキな思い出を大切に
という手順を踏んで。
自分に
似ているであろう。
彼女の高校の
同級生を想像しながら。
駅のホームで
いつもより
ちょっと甘めの
コーヒーを飲む。