ただの日常、タダの呟き

誰にも活力を与えない脱力系ブログ

 

海岸で
ゴミ拾いを
していたら…。

何故か
見つけた。

砂浜に
埋もれていた。

ちょっと
薄汚い
猫型ロボット。

付いた砂を
指でサッさと、
払ってやると。

お礼に
何か一つ
道具を
くれるらしい。

改めて。

何が
いいかと
問われると。

これまた
答えに
困るもので。

とりあえず
そのお腰に付けた。

浮ついた
ポケットっぽい
モノを頂けますか、と。

要求してみたが。

ロボット
ちょっと
不機嫌になって。

砂浜に
顔だけ残して
去っていった。

やっぱり。

ベタに
タケコプターとか。

そんなレベルで
終いにしとけば。

良かったなと、
ちょっと後悔。

能動的な
欲求は
是が非でも
叶えたいと、
思うくせに。

受動的な
欲求を求められると、
なんとも。

ニンゲンは
ワガママ、だ。

猫型、すまん。



 

 

最近やけに
昔仕事で
付き合いが
あった人から。

連絡が多い。

二度と会うことも
ないだろうな的な
感じの人達だったし。

二度と連絡することも
ないだろうな的な
人達だった。

そんな方々から
なぜか連絡がくる。

なぜか
些細な接点から、
点と線が繋がるように。

なぜか
また会う
機会が増えている。

見てくれている人は、
ちゃんと見てくれている。

昔の先輩の言葉。

言われた時は、
ピンとこなかった言葉が。

数年後の今になって。

なぜか
ストンと
腑に落ちる。

嫌な想い出しか
ないと思っていたが…。

あの時を。

手を抜いて
生きていたならば。

今の出来事は
たぶん存在すら
しないのだろう。

人生とは
面白いものだ。

今度は自分が、
そんな人間を
見てあげられる。

そんな目を
養わなければ。

まだまだ精進精進。


電車の
隣の席に。

缶ビールと
スルメを持った。

フクヨカな
おじ様が。

ドスンっと、
座ってきた。

数分も
経たないうちに…。

グーすか、
グーすか寝始めて。

そのなんとも
微笑ましい姿に
羨ましいーなと、
思った瞬間。

ふと。

自分の
ジャケットの裾が。

おじ様の
お尻と座面の間に。

サンドイッチ状態に
なっていることに。

気がついた……。

時すでに遅し。

押しても、
引いても。

お尻から
裾は逃れられず。

気持ち良さげに、
寝てるおじ様を
起こすのも億劫だし。

とりあえず、
小声で。

スミマセンっと、
声を掛けてみる。

起きない…。

とりあえず、
電車の揺れを
利用して。

足がぶつかる
演出を試みる。

やっぱ起きない……。

 

挙句の果てに、
ジャケットを
脱ぐことを発案するが。

お尻と座面の
力学的な関係か、
何かは知らないが。

脱げない………。

コイツは
ちょっと困った。

電車の窓に
映る自分の顔も
苦痛の表情を浮かべてる。

………。

こりゃ駄目だ。。。。

と、思った瞬間。

ドアが
ギューインと開いて。

乗車券確認の
救世主車掌登場。

後光が差し込むほどの
車掌様の歩みに。

息を飲む。

頼むぞ、
頼むぞ、
車掌頼むぞ。

オラの隣の
おじ様の乗車券を
確認するという。

大義名分を元に、
彼を深い眠りから
目覚めさせておくれ。

一人、二人、三人………。

一人ひとり、
確認されていく
乗車券に。

胸が高鳴る。

こい、こい!
くるんだ車掌ぉ!!

…………。

その時、
僕は自分の目を疑った。

目を疑うという
表現はこういう時に
使うのがベストなのか。

という程に疑った。

おじ様の隣を
鮮やかに横切る
救世主車掌。

そのあまりにも
美しい佇まいに。

車掌去り際が
カッコいいとすら、
思ったほど、だ。

…………。

悶々と
考え込むこと。

 

約40分。

眠りから覚めた
おじ様はご機嫌麗しく。

スィッと
立ち上がり
電車を降りていく。

そんなおじ様の
背中を眺めながら
僕は終点の駅に。

 

ポツリと、
一人立っていた。

やっぱり
束縛されるのは、
僕は苦手なんだな、と。

あらためて
思わされる。




 

若いヒトと

仕事をすると。

学ぶことが多い。

経験値がない分、

柔軟性があり。

また何物にも

染まっていない。

ゆとりだ、

甘えだ、など。

ろくすっぽ

その子の良さを

見ようとせず。

己の過信と、

一般論で。

ヘンテコリンな

カテゴリーに

当てはめる。

そんな

年上にだけは。

やっぱり、

なりたくない。

成長する

若いヒトと

対等に接し。

うまく

魅力を

引き出して

あげる。

そんな

年上に

やっぱり憧れる。

んー。

まだまだ

精進精進。